とりあえず深呼吸して

アウトプットの練習用。試行錯誤中。

自分の意見をつくる・言うのは訓練がいる

 フランス語を独学で勉強しています。ずっとだらだらと勉強していたのですが、去年は気合を入れてフランス語検定3級を受験し、無事合格しました。

 なんだか好きなんですよね、フランス語の響きが。仕事でカナダに住んでいた時期に、モントリオールケベックシティに旅行にいって初めてフランス語を身近に感じて、なんとなく勝手に親近感を持っているのです。

 フランスと言えば、こんな本を最近読みました。

「自分の意見」ってどうつくるの? 哲学講師が教える超ロジカル思考術平山 美希 著

 フランスでは哲学の授業があるそうです。「考え方」を学び、「自分の意見」というものを持つように訓練していくのです。どうりで口の上手さでフランス人に勝てないわけだ。具体的には、「問いを立てる」「言葉を定義する」「物事を疑う」「考えを深める」「自分の考えを出す」というステップを説明し、練習問題も書かれていて実用的です。

 興味深かったのは、フランス人のスタンスについて書かれていたこの点です。

・フランスでは価値観の違いで人間関係が変わることはありません。人はそもそも自分とは違う存在なので、違う考え方をして当たり前だと思っているからです。

・「同じように見える意見でも、違う人間なんだからどこかに絶対違いがあるはずだ。その違いを探るのが面白い。フランス人は、自分とは異なる意見を聞くことに、むしろ喜びを感じるそう。(同じ意見はつまらないのだとか)

・違いを際立たせるフランス人、調和を大切にする日本人

・フランスでは議論は長ければ長いほどいいとされる

・食事の時間は「議論の時間」

 

 自分と異なる意見を聞くことに喜びを感じるのかぁ。風エレメントの人たち(双子座、天秤座、水瓶座)なら、共感できるかな。私は同じであることをついつい求めがち。

 ともあれ、フランス語で自分の意見が言えるように訓練する日々。語学も、考え方も。

 

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【読書記録】訂正する力 東浩紀

 なにか世の中を賑わす出来事があったり、世の中の風潮だったりを見聞きする時、「あの人ならどう考えるんだろう」と思う人が、今、2人います。作家で哲学者の東浩紀さんと、占星術の師匠ミカミ・ポーラ先生です。

 東浩紀さんは、哲学を学んでる人や論壇に詳しい人なら当然知っているような著名人ですが、私がその存在を知ったのが、2年ほど前のこと。Youtubeで初めて見たのですが「なんと頭がよくて、世の中の解像度の高い人なのだ」と驚きました。それ以降、彼の経営する会社のプラットフォーム「シラス」(ニコ動を知的にした感じのもの)に課金してます。興味あれば是非。知的好奇心が刺激されまくりです。(おすすめは清水亮さんとのAIの回)

 で、その東浩紀さんの「訂正する力」を読んだ読書記録を本日は書こうと思います。

 この本を大まかに要約すると、この社会に必要なのは「訂正する力」だと言うこと。昨今、ブレないことや変わらないことが良しとされ、間違いがあっても、謝らない、訂正しない。それにより世の中が、硬直しているという問題意識からはじまっています。大切なのは過去を認め、「実は……だった」と物語をつくりながら訂正していくのことが、社会や企業、ひいては生きていく上で「老い」を前向きにとらえていくために大切なことだと言うこと。

 と、書くとなんか、当たり前な事を言ってるようだけど、日本人はとかく「変わる事」「変える事」に拒否反応を示しがちですよね。実際は、変わっているし、変えているはずなのに。それは過去を否定するわけではないのに、変えてしまう事で、まるで過去を否定するかのように感じる人が多いのかもしれません。(会社で代々続いていたルールを廃止すると、OBが怒り出すみたいなことってありますよね)。この本は、「訂正する力」に関する時事問題から始まり、理論述べ、いかに実践していくかが書かれています。

 個人の人生における「訂正する力」のテコとなるのが、固有名詞になるということ。固有名詞にならないと、「実は……だった」という発見の視線にさらされない。他者が自分を固有名としてみてくれないと、自分の人生も訂正できない。「この人はこんな人だったのか」と再定義されることが大事。

 世の中には社会的属性がいろいろあります。「社長」「課長」「OLさん」「派遣さん」「お父さん」「お母さん」「奥さん」ではなく、固有名詞としての「〇〇(名前)さん」になろうということです。忙しい現代社会で時間の余裕や心の余裕がないとなかなか難しいのでしょう。(その点、欧米人は上手な気がする。挨拶の初めにどうでもいい会話からはじまるから。でもそのどうでもいい話が意外と大事)

 ところで、私の人生最大の訂正(今のところ)は、40代にはいって結婚したことでしょう。それまでは結婚とは無縁の独身キャリアウーマン。結構、社畜。20代30代は結婚なんか絶対しないと公言し、独身生活を謳歌していた。きっかけがあって人生を見つめ直すことになり、そこから出会った人と結婚しました。「人生を訂正しよう」と思ってのことではありませんでしたが、結果的に人生が変わりました。「実は……だった」というストーリー変化があったのかと考えると、「実は寂しかったのだ、ということに気づいた」という変化は確かにありました。

 かつては結婚についてはネガティブに捉えていましたが、予想外に結婚生活が安定していいものだと発見し、価値観も変わりました。結婚はしてもしなくてもいい、本人の自由と考えていたし、今でもそう思います。でも、予想外によかったので、周りにもいいよと伝えています。(周りは「あなたがそれ言う?と驚き顔)

 基本的なスタンスとしてこの本は、「これが正しい」とか、「こうすれば議論に勝てる」とか、そんな指標で書いていません。では何を目的に書いているかというと、「どうしたら人生がより豊かなものになるのか」という観点から書いているのです。昨今の論破ブーム(ひろゆきブーム)だったり、勝ち組負け組という世界観に辟易している私にとって、読んでいてとても心地のいい読書体験でした。

 

 

社会という檻と土星の話

 土星は、仕組や枠組みを表すと言われています。土星は「世の中ってこうするべきだよね」ということを表しているのですが、その「こうするべき」社会規範の内容は、社会によって、またその人の属性によって、色々異なります。

 ところが人は「自分が思っていること」と「世の中が思っていること」が同じだと思っいがちなもので、「ええ?みんなそう思っているんじゃないの?」というギャップから、論争が生まれます。だから、みんな同じように思っているわけじゃないんだな、と体感するだけで、物事を少しだけ多面的に捉えられると思うのです。(自分の価値観と違う価値観があるのだということを体感できるのが私が占星術に惹かれるポイントでもあります。)

 で、土星の話しですが、約2年半ごとにサインを移動するので、同世代だと同じサインの場合が多いです。学校に行っている間は、似たような価値観の人たちが集まっているけど、社会にでていろんな世代の人と出会うと、当然土星のサインも変わってくるので、今までとは違う価値観の人と出会う事も多くなるのでしょう。

 コロナ禍ではまさしく、「世の中こうすべき」の多様性を目の当たりにしました。自分と意見が違う、あの人は間違っている、と切り捨てるのではなく、そんな風に考える人がいるのね、と捉えていく方が精神上よさそうです。

 以下は土星のサイン別のイメージを書きだしてみました。

 土星が地エレメント(牡牛・乙女・山羊):現実的な解決策が大事。何をどれくらい、どの程度?それ本当に実際効果あるの?現実的に効果があるならやろう。

 土星が風エレメント(双子・天秤・水瓶):とにかくデータが大事。データをもとにしたルールが大事で、ルールとなった以上はそれをルールを守らせることが大事。

 土星が水エレメント(蟹・蠍・魚):データとか、ルールじゃなくて、世の中ってのは人の心があるんだから、そこを無視しちゃだめでしょ。

 土星が火エレメント(牡羊・獅子・射手):こうすべきという信念に基づいて自分は行動する。他の人?そんなの知らん。自分で決めよ。

 

 コロナ禍で若い人たちにしわ寄せがありましたが「しょうがないじゃん、そんな世の中なんだから」と割り切れる人もいれば、「しょうがないことにしたくない、人間ってのは、生きるっていうのは、そうゆうことじゃない」と言う人もいた。そんなコロナ禍だったなと思います。

 社会的政策は、何かに重きを置けば、かならず割を食う人が出る。できれば不幸な人を減らすほうがいい。そのために心の隅に「そうじゃない人もいる」ということを置いておいてほしい。

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他人のアドバイスに耳を貸さない力

 以前、元の同僚と食事をする機会があった時の事。仲良くしている人もいれば、そうでない人も含めた5~6人での会だったと思う。

 1人が、「会社を辞めようと思っている」ということをぽつっとつぶやいたら、それにすごく反応する人がいた。「どこも大変だよ」「理想の職場なんてないよ」と、懸命に転職をやめるように言っていた。で、私は「なんて大きなお世話アドバイスなんだ……」と心の中で思ったわけです。

 その人は、人柄から推測するに100%善意で言っていると分かるわけですが、結局は、人は自分の経験ベースでしかものを語れないんだよねと、思うのです。就職で苦労した人は、転職をすすめないし、健康で苦労したら、検診や保険をすすめる。よかれとおもって。その人にとっての正解なんか、その人に分からないのに。 

 そんな風になにか言われたモヤっとした時「この人はそうゆう人生を送ってきたんだな」と思うようにしています。

 占星術で、未来を切り開いていく力といえば太陽です。太陽のエレメントは「熱・乾」。熱は未来に向かう力、乾は切り離す力。他人のアドバイスに耳を貸さない力も時には必要です。ついついいろんな人の意見を気にしてしまう自分に対して言っているのだけども。

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【読書記録】すばらしい新世界 オルダス・ハクスリー

 若いころ、自分のネガティブな感情にふりまされて、その扱いに困っていた。具体的には悲しい感情が湧き上がってくると、何も手につかない、そんな時期が続いていた。「悲しみの感情だけ、切り取って、捨てられればいいのに」と当時はよく思っていた。そんなとき「ソーマ」があれば、むちゃくちゃ頼っていたかもしれない。危ない危ない。

 「ソーマ」とは、小説「すばらしい新世界」にでてくる薬だ。多幸感などが感じられて、ドラッグやアルコールのような副作用がない。この小説の世界では、気持ちが落ちると、いとも簡単に「ソーマ」を飲み、明るい世界にトリップする。

 この小説のなかの世界では、安定性が最重要課題。安定のための均一化、条件付け(価値観の刷り込み)、一対一の愛情の否定(母子、恋人)。人間のもつ感情のもつれは、不安定を生む。だからみんなはみんなのもの。フリーセックス。赤ちゃんは母親からではなく瓶から生まれる。身分制度があるが、小さい頃から「条件づけ」され、不満を持たないように生きる。老いない。60歳で見た目はわかいまま、臓器が老化して死ぬ。

 理屈上、誰も不満を持たない世界。気分が落ち込んだら「ソーマ」を数錠。だけど、理想を突き詰めると結局はディストピアになる。

 結局のところ私も「ソーマ」を飲んでさっさと明るくなれよと言われたら、そしてそれを強制されたら、逆に「この悲しい気持ちは私だけのもの。大切にしたい」と言って拒否するんだろう、きっと。

 ダークな面、もつれた感情、不安定さを、ある程度許容してこそ、人間らしい社会なのだろう。全て完璧にキレイにしてしまったら、それは感情を捨てるという事で、人間らしい社会とは言えない。

「人間らしさとは何だろう」「人間らしく生きるって何だろう」と思いながら読み進めた。人工知能がかなり進んだ今こそ、読むべき一冊だと思った。

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恋愛したい人に向けた金星の話

 恋を何年もお休みしている人、周りに素敵な人がいないと嘆いている人、それは金星が働いていないせいかもしれません。

 世の中に素敵な人は、たくさんいるのです。それに気づけるかどうか、アンテナがたっているかが大事です。そのアンテナがつまり金星です。

 金星はときめきや陶酔を表します。金星が刺激されると、何かにうっとりしたり、その対象が人であればだ恋に落ちたりします。

 金星を刺激するパターンは3つあります。

①自分の持っている金星を金星以外の星が刺激(ネイタルチャートでのアスペクト

②相手の持っている星が自分の金星を刺激(シナストリーチャートでのアスペクト

③現在進行形で空を移動している星が自分の金星を刺激(トランジト天体とのアスペクト

 

 ①自分のネイタルチャートで金星とほかの天体が60度とか120度でアスペクトしている人は、金星感度が高めで、恋愛体質もしれません。自分で恋愛スイッチが入れられる人です。こんな人は、常に何かしらののモノ、コト、人にときめいているかもしれません。

 ②相手の持っている星に自分の金星が刺激されると、「この人といるとなんだかうっとりする。好きなのかも」と、その人の事が気になりだすかもしれません。

 ③現在進行形で移動している星に自分の金星が刺激されると、「なんだか恋がしたい」と「思ったり、たまたまあった誰かを「素敵」と思うかもしれません。「自分の心がときめいているのは、きっとこの目の前の人のせいね」と錯覚するのです。

 (もちろん恋をする条件これだけじゃ無いけど、とりあえず今回は金星の話)

 

 ところで、③のように、せっかく金星が刺激されるような時期でも、家に引きこもっていては出会えません。(ネットの出会いはあるかもしれないけど)。行動が必要です。せっかく金星が刺激されているのに、誰とも会わないなんてもったいない。

 ちなみに金星のサインによって、ときめく対象や好みのタイプが分かります。

例えば金星が地のグループ(牡牛座、乙女座、山羊座)は、見た目が好みとか、声がタイプとか、五感で知覚できるものが刺激されるとときめきます。

金星が風のグループ(双子座、天秤座、水瓶座)は、頭のいい人(といっても高学歴とかではなく地頭がいいタイプ)や物知りな人に惹かれるかも。

金星が水のグループ(蟹座、蠍座魚座)は、人の気持ちが分かる人(共感力があったり、人心掌握能力があるとか)、にときめくかも。

金星が火のグループ(牡羊座、獅子座、射手座)は、信念をもった人、「自分は自分」と飄々とした感じの人に惹かれるかも。

 恋愛スイッチがはいって、ときめいて、そして、実際行動に移すか、お付き合いとなるか、結婚となるかは、また別の話なので、別の機会に。

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価値観をすり替えていく

 価値観は代わっていくのではなく、新しい価値観を刷り込まれているのでは?と思っています。

 かつての日本社会(ほんの50年位前)において、外で働くことは恥ずかしいことでした。外で働く女性は職業婦人と呼ばれました。元独身キャリアウーマンな私ですが(ちなみに今は独身でもキャリアウーマンでもない)、母親に「あんたは職業婦人になるんだね」と大きな溜息をつかれたことがあります。

 現代の価値基準で言えば、働くのは生きがい、やりがい。女性もどんどん社会にでて行こうという流れになっています。私もその流れにのってガツガツ働いていました。

 これって、テレビドラマであったり、雑誌や新聞の刷り込みの影響なのではと思っています。かっこいい都会暮らし。男女平等。柔軟な働き方。それは社会状況の変化というより、ある種のマーケティングで、価値観がどんどんすり替えられているだけなのではと感じています。

 女性誌なんて恰好な媒体なんだろうと思います。(そもそも雑誌は広告を売るための媒体なのだけど)女性誌で取り上げられる話題は、なんかしら作為的なものがある。商品を売るため、価値観をうえつける。雑誌に出てくる女性は、おしゃれで、家事も仕事もバリバリこなし、色気もある。子供の前ではよき母親。そんな人いるの?

 今感じる新しい価値観の植え付けは、多様性と、AI化、ロボットとの共存、こう言ったことがあらゆる媒体で宣伝され、それを価値観の変化、社会の変容という形で、世の中に定着させていくのだろうなぁ。良いか悪いかはわからないけれど。

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